毎年9月は、ぶどう狩りに行くのが楽しみです。ぶどう棚の下には、たわわに実った房がいっぱい! どの房が良いか選ぶうちに、思わず笑顔が出てしまいます。
それにしても、最近は大きさも色もたくさん種類があるものです。赤緑黒、粒の大きさも様々、種があったりなかったり、皮ごと食べられたり、香りも甘み酸味も個性いろいろです。以前、ある農園で、一本に何十種類のぶどうがなる樹を見たこともあります。
ぶどうは有史以前から広く栽培されていたといわれます。主な理由は、人が多く住む温帯地域に適していて、比較的乾燥に強く丈夫で栽培しやすく、接ぎ木で増やせ自家受粉のため結実性が良く、ワインの原料にもなったからではないでしょうか? 修道院でもワインづくりはされていたのですから、いつの時代にも生活に楽しみを与えてくれる大切な果実だったのでしょう。
今では生食用、ワイン用、ジュース用、乾燥用など用途別に品種改良が進み、世界的にはバナナ、かんきつ類に次いで第3位の生産量のフルーツです。その種類は、世界では10,000種以上、日本国内だけでも50-60種あるといわれます。
最新の生食用ぶどうでは、皮ごと食べられる種無の大粒ぶどうが人気です。
「国内の主な品種」
・黒系: 巨峰、ピオーネ、藤稔、マスカットベリーA、スチューベン、長野パープル
・赤系:デラウェアー、甲斐路、赤嶺、安芸クィーン、ゴルビー、ルビーロマン
・緑系:マスカット オブ アレキサンドリア、シャインマスカット、ロザリオビアンコ、
瀬戸ジャイアンツ、ネオマスカット、翠峰、ピッテロビアンコ
「主な産地」
・山梨、長野、山形の3件で国内生産量の半分以上を占め、岡山、福岡、北海道、その他の順です。
「召し上がり方」
少し冷やして皮ごと召し上がるのをお奨めしますが、皮を出すのが嫌な時は、縦に半分にカットすると、種も容易に取れて皮も剥きやすく食べやすくなります。
「選び方」
房の形が良く、軸が青々としっかりしていて、果実に張りがあり、果皮にブルーム(白い粉)があるものほど新鮮です。ぶどうは、色が濃いものが良いでしょう。傷みや潰れがないかも重要です。品種の旬がとても短いので、希望の品種を見かけたときに購入をお奨めします。
「保存方法」
糖度が高く柔らかく、とても傷みやいので、なるべく早く食べましょう。保存する場合は、紙などで包みビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室入れますが、2〜3日が限度です。粒ごとに枝を少しだけ残し切り離して保存すると傷みが少なくなります。この状態で冷凍すると、お子さんに人気の冷凍ぶどうとして長期保存できます。